思考を整えるシングルホテルステイ Stay Story

何か新しいことを
始めたくなったタイミングで
頭の中をクリアにする時間を

余暇の過ごし方が大きく変わろうとしている時代。尊敬する先輩に有意義な時間の使い方は?と尋ねたところ、 「せっかくの時間を素敵なことで埋め尽くしたいから、時間が取れる日はホテルを利用しているの」との答え。ならば私もと、今日は初めてのおひとりさまホテルステイを決行。チェックインを済ませて客室に荷物をおろし、窓の外に広がる景色を見るともなく見ていると、青空を薄く雲がたなびき、それに並行するように船が水面にラインを描いてゆく。 今日この時は、仕事や家事から離れて、自分の気持ちと向き合う時間にしたい――。この1年で考えておきたいことはたくさんあったのに、自宅では気持ちがネットやニュースに向かいがちで、つい後回しにしていたあれこれが次々に去来する。しかし、温かいお茶を飲みながらお気に入りのジャズを聴いていると、その解決策がストンと降りてきた。今の私に必要だったのは、頭の中をクリアにしてくれる健やかな時間だったのかと改めて思う。その夜はちょっぴり奮発したディナーで自分を甘やかし、ゆっくり浴槽に身を沈めた。脳内を覆っていた霧が晴れたからか、夜は柔らかな寝具に包まれてぐっすり眠ることができた。起き上がった時の爽快感がいつもとはまるで違う。ルームサービスで供される新鮮なサラダやフルーツをゆっくり味わい、昨晩は確かに私の城だった部屋を後にした。1日のスタートが気持ちいいと、心なしか足取りさえ軽い。先輩はこんなに素敵なリフレッシュ法を実践していたのか……。彼女がいつも溌剌としている理由が少し分かった気がした。

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淡く揺れる風が雲の形を少しずつ変えてゆく――。朝昼晩と異なる表情を見せる湾岸の風景を独り占めできるのは、ここでシングルステイする者だけに与えられた特権。

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イングリッシュマフィンに厚切りのベーコンを挟んだエッグベネディクトは、コクのあるオランデーズソースやポーチドエッグと絡めて。ヨーグルトやオレンジジュースが胃を目覚めさせてくれる。

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お気に入りの音楽を聴きながら、コーヒーのアロマに包まれて。雑念から身を遠ざけることで思考がクリアになり、名著から先人の箴言がするすると脳内に流れ込んでくる。

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ここから1日が始まることを思うだけで気分が上がるコンフォートなデラックスルーム。窓の外に広がる海と空、聳え立つ新都心と第3台場。ブルーとグリーンの対比が眩しい。