PEOPLE
タパ・カルパナ
THAPA KALPANA Front Service

世界一高い山エベレストを擁するヒマラヤから亜熱帯のジャングルまで、多彩な魅力に溢れるネパール。そんな国に生まれ、「海がない国で生まれたので、お台場周辺の海が見える環境が大好きなんです」と柔和な微笑みを浮かべるのはタパ・カルパナさん。ホテルの顔でもあるフロントから客室へのご案内まで、ベルスタッフとしてお客様の旅がスムーズに始まるよう務めています。「元々、接客が好きで、自国でもレストランなどサービス業に就いていました。そのうち、世界最高峰のサービススキルを身に付けたくなって、ならば日本のホテルだろうと2014年に日本に来たんです」。単身で来日後に語学を学び、その後、「グランドニッコー東京 台場」に入社。それも来年で2年を数えます。入社後も語学の勉強は続け、今では自国語とインド語、英語と日本語の4カ国語をマスター。外国から来たお客様にご満足いただけるサービスを提供すべく、マスク越しにも笑顔が伝わるよう発声や聞き取りやすいイントネーション、目の表情や柔らかな所作などあらゆる点に気を配っています。

日本の素晴らしい
おもてなしを自国に伝え
国の発展に寄与できれば

「お客様に心からご満足いただくことはもちろん、『また、あなたに会いにきたわ』と言っていただけるようなサービスを目指しています」。まだまだ日本で経験を積みたいと語るタパさんですが、将来の夢は自国に日本流の“おもてなしの心”を伝えること。「ゆくゆくは自国のホテルに入り、日本式のサービスを広めることができたらと思っています。最終的には、自分でもホテルを開くことができればいいですね。そうすれば、ネパールのサービスは素晴らしいということになり、ひいては自国の発展にも繋がるのではないかと考えているんです」。パッションと壮大な夢があるサービスマンがもたらす効果は、果てしなく大きなものになることでしょう。